顎関節症|鈴木歯科医院|横浜市南区の歯医者・歯科

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顎関節症

顎関節症について

顎関節症は顎の周りに何らかの異常が生じる病気です。
顎関節症は20歳代の若い女性に多い病気という説があります。
たとえ自覚症状がなくても顎関節症になってしまっている人が非常に多いのが特徴です。

こんな症状があったら顎関節症を疑う

何も自覚症状がないという方でも、実は顎関節症が潜んでいることが少なくありません。
あなたの顎の状態を次の項目でチェックしてください。そして、該当する項目があったら顎関節症を疑ってみましょう。

  • 口を大きく開けられない(開口障害)
  • 顎が痛い(関節痛)
  • 顎が疲れやすい(筋肉痛)
  • 顎を動かすと音がする(関節雑音)

こんな方が発症しやすい

顎関節症の発症には生活習慣が大きく関わっていると考えられます。
あなたの生活習慣についてもチェックしましょう。該当する項目が多いほど、顎関節症を発症しやすいと言えます。

  • 「歯ぎしりしている」と言われたことがある
  • 日中、気がつくと歯を食いしばっていることがある
  • 食事の時は、いつも左右どちらか決まったほうで噛んでいる
  • ストレスを感じることが多い
  • 物事に対して神経質な面がある
  • 夜、ぐっすり眠れない
  • 寝る時はうつ伏せが多い
  • 頬杖(ほおづえ)をつくクセがある

顎関節症の治療は生活習慣のチェックから始まります。
つまり、原因となる日常生活の習慣的行動をしっかり認識して、それを取り除くような行動をすること(認知行動療法)からスタートします。

原因解消のための治療

●認知行動療法

歯ぎしりや食いしばりなど、顎関節症の原因となる習慣的行動を自覚して、それを取り除くように行動しましょう。
その上で、日常生活の中で「セルフケア」を行い、治療に参加しましょう。

【セルフケアの方法】

顎を安静にする
顎の力を抜くために唇を閉じ、上下の歯を離しておく。食事はなるべく軟らかい食べ物にします。

痛いことをしない
食事中や会話中などに、痛くなるほど動かさない。顎を休ませる工夫をします。

軽く開口
軽く開口し、5秒保持して筋ストレッチを行います。血行が良くなり、痛みや緊張も緩和します。
その他に、正しい姿勢を保つ、顎を運動させる筋エクササイズなどを行い、自力で改善する努力をします。
これらは初期治療ですが、これだけでも大きなメリットが期待できます。

●スプリント療法

スプリントやマウスピースと呼ばれる装置を寝る時に装着することにより、歯ぎしりによる弊害を防止できます。

症状改善のための治療

●薬物療法

関節に炎症が起こっている場合には、薬で炎症を鎮め、痛みを取ります。
その他に、関節内に強い炎症があったり、癒着などが起きたりしている場合には外科治療も行います。
症状によって各種の治療を組み合わせて行います。
歯科医師の指示のもとで正しい治療を行ってください。

顎関節症Q&A

Q

顎関節症は噛み合わせが原因だと聞きましたが???

A

以前は、上下の歯の当たり具合(噛み合わせ)の異常が大きな原因だと考えられていました。
顎関節症の調査が進んだ今日では、一つの原因で発症するのではなく、いろいろな因子が積み重なって顎の耐久限界を超えた時に発症すると考えられています。
噛み合わせの異常は、その因子の一つにすぎないので、他の因子も探り出し総合的に治療することが大事です。

Q

顎を動かすと鳴る関節の雑音はどうしたらしなくなるのですか?

A

口の開け閉めでカクッと音がするのがクリック音です。これはズレている関節円板が口の開け閉めの際に動くことにより起きる音です。
音以外の症状がなければ特に治療の必要はありません。無理して関節円板の位置を元に戻さなくても症状が悪化することはありません。
また、関節円板の後部組織が適応して、関節円板の働きを補ってくれます。クリック音も、やがて消えていきます。

Q

顎関節症はどんどん進行しますか??

A

そんなことはありません。特に治療をしなくても、やがて症状が改善に向かい、自然に良くなることも多い病気です。
しかし痛みがあったり、口が開けにくかったりなどの症状があって、日常生活に支障をきたしているなら、それらの症状を取り除くために治療が必要です。
もし、顎関節に異常や不快を感じたら、歯科医師にご相談ください。

Q

顎関節症になったら、硬いものを食べて顎を鍛えることが大切と聞きましたが、本当ですか?

A

まったく逆です。顎に痛みがあったり、口が大きく開けられなかったりなどの症状の時には、炎症を起こしていることが多いので、顎を安静にして緊張させないことが大事です。
食事も軟らかいものを中心にしてください。

【掲載資料 株式会社デジタルダイヤモンド社 さま】